ハーフライフルのゼロインのため、人生で初めて大口径ライフルの射撃場へ行ってきた。
「クレー射撃の延長みたいなものかな」と軽く考えていたが、実際は想像をはるかに超える迫力。
初射撃場の流れ、調整方法、気づきなどを、備忘録としてまとめておく。
【出猟準備】受付のおじいちゃんが頼もしすぎた
初めての射撃場で勝手が分からず、まずは受付へ。
「今日が初めてです」と伝えると、受付のおじいちゃんがとても丁寧に説明してくれた。
イヤーマフを持っているか聞かれ、「耳栓しかありません…」と答えると即座に貸してくれた。
イヤーマフを付けながら
「まぁクレー射撃の騒音くらいやろ」と高をくくって入場。
しかし、入った瞬間に
ベテランの方がライフルを発砲する場面に遭遇。
その瞬間——
鼓膜が破れるほどの爆音、胸の奥に響く衝撃。
正直、舐めていた。
準備中も、発砲音が鳴るたびに警戒していても驚くレベルだった。
【50m射撃】スコープ調整&初のゼロイン体験
まずは50mでゼロインからスタート。
射撃場は6コースあり、標的を設置する際には安全のため全員に銃を銃置き台へ置いてもらい、
警戒灯を点灯してからタッカーで看板に標的を固定する。
受付のおじいちゃんが、割れた鏡の破片のようなボアサイター(銃身内覗き)で銃身の向きを確認し、
スコープのクリックを調整してくれた。
▼ 1発目
トリガーのコツは「ゆっくり…ゆっくり…いつ出るかわからんくらい」。
クレーみたいにパチッと引くと銃口がブレるとのこと。
固定具に銃身を置いて発射。
ドンッ。
体が吹っ飛ばされそうになるほど痛い衝撃。
着弾は下の4点。左右差なし。
▼ 2〜4発目
2発目 → ほぼ同じ位置
3発目 → 右へ少しズレ、高さは8点で中央に近づく
4発目 → 微調整で上8点、左右差なし
「これでOK、100m撃っていいよ」と合格をもらう。
ただ、自分の感覚では「上にズレている」感じがあり、
2クリック下げて5発目を撃つとド真ん中に命中。
自分で調整してよかった。

【100m射撃】倍率変更でレチクルがズレる問題
看板を100mに移動して、いよいよ本番。
今回のスコープは 2倍・4倍・7倍。
50mは4倍でゼロインしたが、100mは7倍じゃないと見えにくい。
ただし受付いわく、
「4倍でゼロインしても、7倍にするとレチクル位置がズレる」
とのこと。
実際に覗いてみると確かに基準位置が合わない。
結局、残り5発で感覚的に調整したところ、
1〜2メモリ上げると真ん中に来る
という結論に落ち着いた。
【交流と気づき】ベテラン勢の言葉が励みになる
休憩中、周りのベテラン勢と少し雑談。
「初めてでこのグルーピングなら大したもんや」
「今年は山からイノシシ消えるんちゃうか?」
とユーモア混じりに褒めてもらえ、素直に嬉しかった。
【費用と仕組み】大口径射撃は“安くはない”趣味
今回の射撃場は 午前・午後の半日制で場所代のみ。
クレー射撃のようにラウンドごとの料金はない。
- 場所代:3,500円
- サボット弾:10発で約8,000円
「散弾銃の銃身ももう一本持ってきて、ついでにスラッグ練習しても良かったな…」と少し後悔。
ゼロインだけでもそこそこの出費。
高い趣味だけど、
“取れた肉の価値”で少しずつ回収できると信じたい。
まとめ|初射撃場は衝撃だらけだったが収穫も大きい
大口径の音と衝撃、スコープの癖、ゼロインの難しさ、
そしてベテラン勢との交流——。
とにかく学びの多い半日だった。
次はもっとスムーズに100mで詰められるよう、また行って練習していきたい。
【使用した装備まとめ】
- ハーフライフル銃
- 可変倍率スコープ(2倍/4倍/7倍)
- イヤーマフ(受付で借用)
- タッカー(標的固定)
- 弾薬:サボット弾
- 大口径ライフル射撃場(半日制)
【注意書き】
※ゼロインの結果は、銃・スコープの相性、弾の種類、銃の固定方法、射撃姿勢などによって大きく変わります。
※この記事は安全管理された射撃場での体験を基にした記録です。狩猟・射撃を行う際は、必ず法律と安全ルールを順守してください。

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