狩猟初心者講習“山歩き編”に参加してきた話
狩猟初心者向けの講習会に参加してきました。今回は全4回のうち、第1回目の“山歩き編”。座学から山の歩き方、足跡の読み取り、さらには鹿やウリボーの解体まで盛りだくさんの一日。初めて知ることばかりで、狩猟への理解が一気に深まりました。🦌🌲
◆ ビギナーズハンター講習とは
県が毎年開催している初心者向け講習。
全4回のうち私は、
1回目:山歩きをしてみよう(今回)
2回目:罠猟体験
3回目:巻狩り体験
4回目:忍び猟体験
のうち、罠猟以外に参加する予定です。
初回からしっかりと狩猟の世界に踏み込んでいく内容でした。
◆ 座学:装備・山の歩き方・痕跡の探し方を学ぶ
まずは全員で簡単な自己紹介。その後、座学に入りました。
学んだ内容はかなり広く、
- 山歩きに必要な装備
- 銃猟に必要な装備
- 林道や地形図の読み方
- 地形と動物の動きの関係
- ジビエの利用方法
など、初心者にはありがたい内容ばかり。
◆ 実際に山歩きへ!足跡や熊棚も発見
座学のあとは実際に山へ。
林道を1時間ほど登り、谷側の斜面を観察しながら獲物を探しつつ昼食をとりました。
結果、見られたのはカラスのみ(カラスも狩猟鳥獣ではあります)。
しかし、
- 猪の足跡
- 鹿の足跡
- 熊棚(クマが木に登って作る採餌跡)
など、痕跡はしっかり確認できて“山にいる気配”を実感しました。🦌🐾🐻
帰りは来た道を戻り、無事下山。
◆ 散弾銃の手入れを学ぶ:銃それぞれに個性がある
帰ってからは散弾銃のメンテナンス講習。
講師の方の銃は20年以上使っているにも関わらず、撃針などの消耗品以外は壊れたことがないとのこと。
「しっかり手入れすれば長く使える」という話は非常に参考になりました。
私の銃とは構造が違い、手入れの仕方もまったく別で“銃にも性格があるんだな”と感じます。
◆ 鹿の前足・後ろ足の解体を実習
続いて鹿の脚の解体を見学・実習。
● 骨剥がし(ボネギリ)の奥深さ
講師が骨に沿って肉をきれいに剥がしていくのを見て、素人との違いに驚きました。
私が前に鹿を解体した時は筋膜が邪魔で本当に苦戦した記憶があります…。
しかし、
- しんたま
- 内もも
- 外もも
- すね肉
は筋膜のラインに沿って手で剥がすだけでも分解できるとのこと。
ナイフはあくまで補助。
「こんなに簡単だったのか…」と衝撃でした。
● 前足には“肩の関節”がない
四つ足動物の前足は、人間のような明確な肩関節がないため、ナイフで簡単に切り離せるとのこと。
肩甲骨→上腕骨→前腕、と順に外していけば一つの部位になる。
味のことを聞き忘れたのは少し後悔。
以前の私は脚と胴体以外は処分してしまっていたので、今回の学びを活かして、もっと無駄なく使っていこうと心に決めました。
◆ ウリボーの解体:内臓処理〜皮剥〜頭部の切断まで
最後はウリボーの解体実習。
内臓処理から皮剥ぎ、四肢先・頭部の切断まで一通り学びました。
特に頭部の切断では、首の骨の周りに切れ込みを入れ、ひねって外すという方法で、なかなかショッキングな手順…。
猟師によって解体方法が全く違うという話もあり、
「最終的には自分なりの方法を見つけることが大事」と実感した場面でした。
まとめ
初回から盛りだくさんの内容で、狩猟の奥深さを改めて感じた一日でした。
特に解体や山歩きは実際に見て・やって分かることが多く、次の講習がますます楽しみになっています。🔥🦌
使用装備まとめ(箇条書き)
- スパイク長靴・雨具
- 地形図
- 双眼鏡
- 散弾銃
- 解体用ナイフ・手袋
- 鹿前足・後ろ足(実習用)
- ウリボー個体(実習用)
注意書き
※本記事の内容は、当日の天候・山の状況・講師の指導方針によって変わることがあります。
※猟具・銃器の扱い、解体作業は必ず法令と安全に従い、専門家の指導のもとで行ってください。

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