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【ICL手術から1年のリアル経過記録】視界がクリアになるまでの道のり

長年コンタクトレンズ生活を続けてきたけれど、乾燥やゴロつき、レンズの汚れに悩まされることが増えてきた。

「このまま一生レンズを入れ続けるのもなあ」と思い、ついに ICL手術(眼内コンタクトレンズ) に踏み切ることにした。

ここでは、手術当日から1年後までのリアルな経過をまとめておく。

これからICLを考えている人の参考になればうれしい。

■手術当日:緊張と期待の入り混じる一日

14時半に眼科に到着。

受付で同意書と診察券を提出し、手術費用の 66万円 を支払う。

待合室で点眼を始めると、少しずつ心拍が早くなってくる。

「いよいよだ」と思うと、緊張よりも期待のほうが勝っていた。

点眼麻酔や瞳孔を開かせる薬を何度か繰り返し、15時を過ぎた頃、2階の手術待機室へ。

術衣に着替えて小部屋で待つ間、徐々に視界がぼんやりしてきた。

看護師さんから「緊張してますか?」と声をかけられ、「ちょっとだけです」と笑って返したものの、手のひらにはうっすら汗。

16時を少し過ぎたころ、ついに手術室へ案内された。

眩しい照明の下、ベッドに横たわると、顔の上に薄い布がかけられ、片目ずつ手術が始まる。

まずは右目。点眼麻酔の後、まぶたを固定され、視界の中心に強い光が当たる。

何かがチラチラと動いているのが見えるが、どこで切開しているのか、どう進んでいるのかは全く分からない。

ただ、眼の奥を「ぐりぐり」と押されているような感覚があった。

途中で「右を向いてください」と指示があり、そのタイミングでレンズを挿入していたらしい。

感覚としては“何かが目の中を通る”感じ。

痛みはなくとも、独特の異物感が不思議だった。

その後、しみる液体で洗浄され、シートを外されると右目の手術が終了。

すぐに左目も同じ手順で進められた。

両目が終わった時には、全身の力が抜けて、腕や肩が固まっていたことに気づく。

緊張していたのだろう。汗もそこそこかいていた。

手術が終わったのは16時50分ごろ。

その後30分ほど休憩し、点眼と診察を受けて18時にはすべて完了。

血液検査も知らぬ間に行われていて、中性脂肪が少し高かったのはご愛敬。

術後は少し景色が赤みがかって見え、目の奥にゴロゴロとした感覚があった。

光もやや眩しく感じる。

帰宅途中の電車では少し気分が悪くなり、家に着く頃には軽い吐き気も。

「光に酔ったのかもしれない」と思いながら、薬と目薬を使って早めに休んだ。

視力は体感で0.7くらい。

手術直後にしては、よく見えている方だったと思う。

■手術翌日:視界のクリアさに感動

翌朝、起きてまず感じたのは 「見える!」 という驚きだった。

視界は少し霞んでいたけれど、裸眼で時計の文字が読める。

それだけで感動ものだ。

痛みはなく、両目の外側に少し目ヤニがついたような違和感だけ。

検診でも「経過良好」とのことで、視力は1.0ほどに。

まだ瞳孔が開いており、光に対して敏感だった。

顔や頭を洗うのはNGと言われていたが、我慢できずにゴーグルをつけてシャワーだけ浴びた。

それでもずいぶん気分がスッとした。

■3日目:軽い違和感と乾き

3日目は両目の端に軽い違和感と乾きを感じた。

外出したとき、裸眼で看板や車のナンバーがくっきり見えることに感動。

その一方で、目を酷使しすぎないよう気をつけた。

■4〜6日目:乾きと光の違和感

4日目、仕事に復帰。

風が強く、乾燥していたこともあって、目のゴロつきが気になった。

5日目の夜には、光の周りにリングが見える現象(ハロ)を体感。

6日目は左目に軽いごろつきを感じたが、昼過ぎには落ち着いた。

回復の波を実感しながら過ごす。

■1週間後検診:経過良好

1週間後の検診では「順調」と診断。

右目は瞼越しに触れると少し痛む程度で、傷口はほぼ塞がっているとのこと。

市販の目薬使用もOKになり、洗顔も解禁された。

ここからは気持ち的にも一段落。

■2週間後:違和感ほぼゼロ

2週間を過ぎた頃には、目の乾きもゴロつきもほぼなくなり、自然な見え方に。

夜の光のリングもかなり和らいだ。

目をこすって洗顔しても問題なし。

ようやく完全に「普通の生活」に戻った感覚があった。

■3週間後:視力1.5に到達

視力検査では両目とも 1.5 まで見えるようになった。

コンタクトの頃よりも少し柔らかい焦点のような感覚があるが、見づらさはなし。

夜や晴天時には光の輪が見えることがあるものの、医師いわく「正常な範囲」。

視界の中で黒い点が見えることもあったが、生理的なものとのことだった。

■半年後:安定期へ

半年後の検診では異常なし。

視界も安定し、夜の光も自然に見えるようになった。

ICLを入れたことを意識しなくなり、裸眼の快適さを心から実感するようになった。

■1年後検診:視力キープと安心の確認

1年後の定期検診でも視力は安定。

ハロも気にならず、術後トラブルもなし。

医師から「次は2年後の任意検査でも大丈夫」と言われ、安心のために予約を取ることにした。

実費ではあるが、定期的に診てもらえる安心感は大きい。

【まとめ】1年経って思うこと

ICL手術を受けてから1年。

視力も安定し、レンズを扱う煩わしさから完全に解放された。

最初の1週間は不安も多かったけれど、少しずつ回復していく過程を振り返ると、あの決断は間違っていなかったと思う。

これからICLを考えている人へ伝えたいのは、焦らず経過を見守ること。

時間とともに違和感は確実に減っていく。

そして、クリアな視界は想像以上に心地いい。

■ 費用と保険について

今回のICL手術費用は、両目で約70〜80万円ほど(乱視込みプラン)。

※病院によって価格差あり。

自由診療のため健康保険は適用外だが、

**高額医療控除(医療費控除)**の対象になる。

そのため確定申告で一部が戻ってきた。

また、加入していた民間の医療保険では「手術給付金」が適用された。

契約内容にもよるが、眼科の手術として給付対象になることがあるため、

事前に確認しておくと良い。

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