🪶【導入文】
北陸の冬らしく、外はどんよりとした曇り空。
雪が降るほどではないけれど、空気はしっかり冷たい。
畑でたくさん採れたさつまいもを前にして、
「今年こそ理想の干し芋を作りたい」と思い、
この冬は本気で干し芋作りを検証してみることにした。
📖【本文】
今回の検証では、干し方を3パターン用意した。
さつまいもの条件はすべて同じにしている。
使った芋は直径10cmほどの、少し太っちょなさつまいも。
厚さ1cmの半月切りで統一。
検証時期は北陸の冬、12月上旬から1月中旬。
日数は作った日を「0日目」として数えている。
【1パターン目:低温調理+床暖房】
ネットで調べると、
「中心温度60〜75度を長時間キープすると甘みが増す」
という情報が多く出てくる。
そこで低温調理器を使い、
75度・90分に設定。
さつまいもは丸ごとジップロックに入れて低温調理。
加熱後、1cmの半月切りにして皮を外し、
キッチンペーパーを敷いた物干しネットへ。
干す場所は、日中床暖房の効いている脱衣室。
▶ 結果
3日後。
……かなりパサパサで、カチカチ。
正直、顎を鍛えたい人には向いているかもしれない。
噛めば噛むほど味は出る。
感覚的には、干したスルメイカ。そこまで硬くはないが。
まずくはない。
でも、僕が思い描いていた「干し芋」とはちょっと違った。
【2パターン目:低温調理+玄関】
加熱条件は1パターン目と同じ。
変えたのは干す場所だけ。
今度は玄関。
一日中なんとなくひんやりしていて、
床暖の部屋ほど乾燥していない。
▶ 結果
これは、結構いい。
若干の固さはあるけれど、全体的にいい感じ。
「少し乾いたさつまいも」という印象で、
市販のしっとり・ねっとり感は控えめ。
でも、確実に一歩近づいた感触があった。
【3パターン目:蒸籠蒸し】
最後は王道っぽい方法。
お湯を沸かして、蒸籠で20分蒸す。
その後、キッチンペーパーを敷いた物干しネットに並べ、
場所は2パターン目と同じ玄関。
3日目から様子を見ていく。
▶ 3日目
外側は、市販の干し芋のような固さ。
固すぎず、しっとりしすぎず。
中はかなりいい。
ほんの少し蒸したての食感が残るが、十分許容範囲。
ねっとり感は控えめだけど、かなり満足できる仕上がり。
▶ 5日目
外側はやや硬め。
中はほぼ理想の干し芋。
正直、4日目が一番ベストだったかもしれない。
🧪【検証結果まとめ】
今回の検証で感じたのは、
甘さを引き出すには低温での長時間加熱が有効だけど、
食感づくりが意外と難しいということ。
低温調理器を使った方法は、
甘みは出ても水分量の調整がシビアだった。
一方、蒸籠蒸しは
さつまいもに含まれる水分量の違いが、
数日後の「ねっとり・しっとり感」に
大きく影響しているように感じた。
🌿【締めの一言】
毎年、さつまいもはたくさん採れる。
だからこそ、何度でも試せるのがいい。今年の冬は、干し芋作りがちょっとした楽しみになった。
来年は、蒸し時間や干し日数を微調整しながら、
さらに理想の干し芋に近づけていきたい。

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