🪶 【導入文】
朝の冷たい空気を胸いっぱい吸い込みながら、日の出と同時にカモ猟へ向かった。冬らしい澄んだ山の空気が気持ちよく、今日も「何か起きそうだな」と期待しながら車を走らせた。
📖 【本文】
今日は猟仲間に誘われて、金沢市のとある山のふもとにある池をいくつか回ることになった。
車から歩いてほんの数分で、4つの池を順番に確認できる。少し車を走らせれば、さらに2〜3カ所は回れるとのこと。こんなに池が密集しているなんて、正直うらやましい環境だ。ふらっと思い立ったときにカモ猟へ行けるのは、地元ハンターの特権だなと感じた。
ただ、今日はどの池にもカモの姿は見つからず。
今年は大きくて美味しいと言われるマガモ、カルガモにまだ出会えていない。猟期もそろそろ1/3が過ぎようとしているので、そろそろ一羽しっかり獲って、捌く経験も積みたいところだ。
そういえば知人のひとりが、最近ようやく銃の許可が下りて、今日が二回目の狩猟日だった。そしてなんとキジを一羽仕留めた。丸々太った立派なキジで、帰ったら味の感想をぜひ聞きたいところだ。
キジは羽も綺麗で、以前カモの“翼鏡”があまりに綺麗だったのでメルカリで調べたことがあった。ハンドメイド向けに売られているのを見て、そんな需要があるんだと驚いた。キジの羽も同じように価値があるのかもしれない。
池を回ったあとは山を散策。
この間、猟仲間が熊を撃ち損ねた場所があって、今日はその奥の林道をさらに40分ほど歩いた。途中、羽音だけがして、おそらくヤマドリと思われる鳥と遭遇。しかし姿は見えず、残念ながら断念。
「帰り道で出てきてくれたら撃とう」と話しながら、さらに奥へ進んだ。
林道の途中では、巻狩りに必要な地形の読み方など、猟仲間にいろいろと教えてもらった。山の景色を眺めながら話を聞く時間は楽しく、学ぶことが多い。
林道が途切れるところで休憩をとったが、正直ここまで歩くとは想定しておらず、僕は水も食料も持ってきていなかった。気づいたときには少し恥ずかしかったが、知人が優しく食べ物を分けてくれた。本当にありがたい。今後はしっかり準備して臨もう。
それにしても、地上では熊の報道がよくあるのに、こちらから会いに行こうとすると意外と会えないものだ。山は広く、熊も簡単に見つかる存在ではないと実感した。
結局、今日は獲物には恵まれなかったけれど、天気も良くて景色も最高。学びも多く、これはこれでいい猟になった。

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