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鳩がガラスに激突した日のこと



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🪶【導入文】

昼間、家のリビングでいつも通り過ごしていると、
突然「ドンッ」と鈍い音が響いた。

何かを落とした覚えもなく、
反射的に音のしたほうへ目を向けると、
どうやら窓の外で何かが起きているようだった。


📖【本文】

音の正体は、
リビングにある縦50cm・横180cmほどのフィックス窓だった。

外を覗くと、
どうやら鳩が窓に激突したらしい。

鳩は立ち上がることはできていたが、
とてもじゃないが、すぐに飛べる状態には見えなかった。

窓を見ると、
血ではないけれど、
体表についていた何かしらの液体が付着して、
筋のように滴れていた。

さらに駐車場のコンクリートを見ると、
血と羽が点々と散らばっている。

相当なスピードで突っ込んだのだろう。
あの音の重さにも納得がいった。


気になって、少し調べてみた。

鳥にとって、
ガラスのような人工物の透明な壁は、
進化の歴史の中に存在しなかったものらしい。

そのため、

  • 向こう側の空や景色が見える
  • ガラスに反射した景色を本物だと勘違いする

こうした理由で、
「そこに壁がある」と認識できず、
避けられずに衝突してしまうそうだ。

さらに、
鏡のように映った自分の姿を、
縄張りに侵入してきた敵だと誤認して、
威嚇や攻撃のつもりで突っ込んでくることもあるという。

なるほど、と思う反面、
あまりにも理不尽な話だ。


対策についても調べてみた。

・カーテンを閉める
・ガラスをきれいにしすぎない
・模様やシールを貼る

このあたりが現実的らしい。

とりあえず、
「ガラスをピカピカにしすぎない」というのは、
すぐにでもできそうだなと思った。笑


それにしても、
これがもしマガモやカルガモだったら……と思ったが、
水辺のない住宅街に出てくることは、まずないだろう。

しばらくその場を離れ、
少し時間を置いてから戻ってきた。

すると、
さっきまでいたはずの鳩の姿は、もうなかった。

傷だらけでも飛んでいったのか。
それとも、弱ったところをカラスにでも襲われてしまったのか。

真相は分からない。


人工物によって、
野生動物の命が失われる。

頭では分かっていたけれど、
こうして目の前で起きると、
いろいろと考えさせられる出来事だった。


🌿【締めの一言】

便利さの裏側で、
今日もどこかで野生は不意を突かれている。
せめて、自分の家の窓くらいは、少し気にしてみようと思った。

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