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食品リサイクル法から考える「もったいない」という気持ち

最近、食生活アドバイザーの勉強をしていて少し気になったのが「食品リサイクル法」です。

名前は聞いたことがありましたし、法律名から何となく内容も想像できます。しかし、なぜこの法律ができたのか、どれほどの食品が捨てられているのかまでは深く考えたことがありませんでした。

調べてみると、想像以上に大きな問題であることが分かりました。

目次

食品リサイクル法ができた理由

食品リサイクル法は2000年に施行されました。

背景には、食品廃棄物の増加や処分場不足、焼却による環境負荷などの問題があります。

2018年度のデータでは、食品関連事業者から排出された食品廃棄物等は年間約1,765万トン。

内訳を見ると、

  • 食品製造業:約1,400万トン
  • 外食産業:約215万トン
  • 食品小売業:約122万トン
  • 食品卸売業:約28万トン

となっています。

さらに家庭から出る食品廃棄物は約766万トン。

そのうち、まだ食べられるのに捨てられている「食品ロス」は約276万トンにもなるそうです。

数字だけ見るとあまり実感が湧きませんが、国民一人当たりで計算すると年間約22kg、毎日約60gになります。

これは、

  • 卵1個分
  • 食パン1枚分
  • ご飯茶碗1杯弱

くらいの量です。

こう聞くと、一気に身近な話に感じます。

1日なら些細な量でも…

正直なところ、1日60g程度ならすぐに届きそうな数字です。

例えば家族の誰かが少し食べ残したり、冷蔵庫の奥で傷んでしまった食材を捨てたりするだけで簡単に超えてしまうでしょう。

私自身は昔から「食べ物を残してはいけない」と育てられました。

今では残すこと自体に不快感を覚えるほどで、お腹いっぱいになってもなるべく食べ切るようにしています。

もちろん無理をして食べることが正解とは思いません。

しかし、食べ物が捨てられる光景を見ると、どうしても「もったいないな」と感じてしまいます。

我が家でも思い当たることがある

食品ロス削減のために消費者へ求められていることとして、

  • 料理を作りすぎない
  • 食材を買いすぎない
  • 外食時に頼みすぎない

などがあります。

確かに理想はそうなのですが、実際に生活しているとなかなか難しいものです。

我が家でも、

「冷蔵庫に余っている野菜があるから味噌汁に入れてしまおう」

「この食材も残っているから野菜炒めに入れよう」

ということがよくあります。

本当は献立を決めて必要な分だけ買い物へ行くのが一番効率的なのでしょう。

しかし現実は、安かったから買った、なんとなく買った、使う予定だったけど使わなかった、ということも少なくありません。

家庭の食品ロスというのは、決して特別な人が出しているものではなく、多くの家庭の日常の中で少しずつ発生しているのだと思います。

おばあちゃんの愛情と食品ロス

食品ロスについて考えていると、ある光景が思い浮かびました。

お盆や正月に実家へ帰ると、おばあちゃんが食べ切れないほどの料理を並べてくれることがあります。

「もっと食べなさい」

「まだあるよ」

と言いながら次々と料理が出てくる。

きっと皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか。

これは単なる作りすぎではなく、愛情の表現なのだと思います。

昔の人ほど食料が十分でなかった時代を知っています。

だからこそ、自分の子どもや孫にはお腹いっぱい食べてほしい。

ひもじい思いをさせたくない。

そんな気持ちが食卓いっぱいのご馳走になるのでしょう。

結果として余ってしまうこともありますが、その背景にある思いを考えると単純に否定できない部分もあります。

BBQあるある

個人的に食品ロスが発生しやすい場面として思い浮かぶのがバーベキューです。

たくさんの友人や知人を招いて開催すると、

「途中で肉が足りなくなったら困る」

「野菜がなくなったら困る」

と考えてしまいます。

その結果、どうしても多めに買ってしまう。

そして終わってみると食材が余る。

これはかなり多くの人が経験しているのではないでしょうか。

参加者全員がお腹いっぱいになることを考えると仕方ない面もありますが、食品ロスの一因であることは間違いありません。

少しずつ改善はしている

食品ロスは深刻な問題ですが、明るい話もあります。

食品リサイクル法の施行以降、日本全体の食品ロス量は徐々に減少しています。

それでもなお、毎年何百万トンもの食べ物が捨てられている現状があります。

法律ができたからすぐに解決する問題ではなく、一人ひとりの意識や行動の積み重ねが必要なのでしょう。

狩猟や家庭菜園が教えてくれたこと

私は狩猟をします。

また、家庭菜園で野菜も育てています。

だからこそ強く思うことがあります。

自分で獲った命は余すことなくいただきたい。

自分で育てた野菜は最後まで食べ切りたい。

狩猟をすると、一つの命をいただく重みを感じます。

畑で野菜を育てると、種をまき、水をやり、草を取り、収穫するまでの苦労を知ります。

スーパーに並んでいる食材も、本当は誰かが時間をかけて育て、収穫し、運び、販売しているものです。

その過程を少しでも経験すると、「もったいない」という感覚が以前よりずっと強くなりました。

もちろん、全員が狩猟をしたり畑をしたりする必要はありません。

しかし、自分で食べ物を作ったり獲ったりする経験は、食べ物の価値を改めて考えるきっかけになると思います。

おわりに

食品ロスというと、何百万トンという大きな数字ばかりが目につきます。

しかし実際には、一人ひとりが毎日卵1個分ほどの食品を無駄にしないよう意識することの積み重ねです。

私自身も完璧ではありません。

それでも狩猟や家庭菜園を通じて感じた「もったいない」という気持ちはこれからも大切にしたいと思います。

この記事を読んでくださった方の中で、

「確かに最近冷蔵庫の奥で食材を駄目にしていたな」

「食べ切れる量だけ買うようにしてみようかな」

そんなふうに少しでも共感してくださる方が増えればうれしいです。

食べ物を大切にすることは、環境のためだけでなく、生産者や命への感謝にもつながるのだと思います。

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