MENU

家を出て数歩。そこには蛍が飛んでいた

昨日の夜、家の外へ出ると、自宅前の田んぼの畦道、その間を流れる用水路付近で蛍が光っていた。

アパート暮らしだった頃は街中に住んでいて、蛍なんてほとんど見たことがなかった。
だから、暗闇の中でふわりと光る姿を見た時、思わず足を止めてしまった。

静かな田んぼの夜。
カエルの声と水の流れる音の中で、小さな光がゆっくり動く。

たったそれだけなのに、すごく綺麗だった。

目次

昔は「樽の里」と呼ばれていたらしい

地域の人の話によると、昔はこの辺りは「樽の里」と呼ばれ、他の地域からわざわざ蛍を見に来るほどたくさん飛んでいたという。

今は昔ほどの数はいないらしい。

それでも、家を出て数歩歩いた場所で蛍が見られる。
これは実は、とんでもなく贅沢な環境なんじゃないかと思う。

街では絶対に味わえなかった景色だ。

どうすれば蛍は戻ってくるのか

蛍が減った理由を少し調べてみた。

用水路のコンクリート化。
農薬。
水質の変化。
人工的な光。
自然環境の変化。

蛍は「綺麗な水があればいい」という単純な生き物ではないらしい。

幼虫が育つ環境。
餌になるカワニナ。
水の流れ。
周囲の草や木。
湿度や暗さ。

そういうものが全部揃って、ようやく蛍は増える。

調べていて特に印象に残ったのが、「草や木を適度に残すことが大切」という話だった。

たしかに、この時期になると草が一気に伸び始め、田んぼ周辺では草刈りが始まる。
そして不思議なことに、草刈りが終わる頃には蛍が減っていくイメージがある。

もちろん時期的なものもあるのだろう。
梅雨が始まり、大雨で水が濁り始める頃にはほとんど見なくなる。

そもそも、その頃には蛍の寿命が尽きているのかもしれない。

蛍の命はわずか1〜2週間

調べてみると、蛍が光りながら飛んでいる期間はわずか1〜2週間程度しかないらしい。

しかも、その短い成虫の時間のために、ほとんどの期間を水の中の幼虫として過ごすという。

何ヶ月、あるいは一年近くを水の中で生き、最後のほんの短い時間だけ空を飛んで光る。

そう思うと、あの光景がさらに特別なものに感じた。

儚いからこそ美しい。

だから毎年この時期が楽しみになるのかもしれない。

消えていた街灯

もう一つ、なるほどと思ったのが人工的な光の影響だ。

たまたま家の前の電柱についている街灯が消えていて、そのおかげなのか蛍の光がとても見やすかった。

蛍の光だけが暗闇に浮かび上がる感じがして、本当に綺麗だった。

正直、このまま街灯が消えたままでいてくれたらいいなと思ってしまう。

もちろん安全面もあるから難しいのだろうけど、きっと誰かが気づいて、そのうちまた灯りが点く日が来るのかもしれない。

便利さと自然。

そのバランスをどう取るかは、本当に難しい。

昔の景色をもう一度見てみたい

もし昔のように、田んぼ一面に蛍が舞う景色が戻ったらどれだけ綺麗なんだろう。

きっと今の子ども達にも忘れられない景色になると思う。

自分一人でどうにかできる話ではないかもしれない。
でも、まずは「この景色を残したい」と思う人が増えることが大事なのかもしれない。

昨日見た数匹の蛍の光を見ながら、そんなことを考えていた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次